(6368)オルガノの株価を日足チャートに基づくテクニカル視点で観測し、これまでの短期的な価格推移を分析すると共に、今後の投資戦略を検討します。
※本記事はあくまで個人的な認識を文字におこしただけのものであり、読者への助言や売買の推奨を意図するものではありません。投資判断は全て自己責任でお願いします。
企業概要
会社名 | オルガノ |
市場 | 東証1 |
企業コード | 6368 |
業種 | 機械 |
時価総額(億円) | 850.0 |
発行式株式数(株) | 11,589,925 |
PER(倍) | 13.0 |
信用倍率(倍) | 10.51 |
テーマ | 水ビジネス 半導体製造装置 原子力発電部材・部品 海水淡水化 土壌汚染 砂漠緑化 その他太陽電池関連 燃料電池関連 インフラ輸出 中国関連 復興関連 親子上場 機械 |
概要 | 東ソー系。水処理エンジニアリング。電力、半導体関連向け純水製造装置に強み。 |
※情報は2021年4月29日時点のものになります。
考察
MACD
MACDを用いて、この銘柄の株価推移の規則性を見てみます。
過去一年間の株価推移を見てみると、下記の条件を満たした時に売りポジションを立てることで、利益を得られる傾向にあることが分かります。
・短期間で株価が急激に上昇していること
・MACDがプラス圏でデッドクロスしていること
・MACDのデッドクロスが鋭く差し込むような角度であること
RSI
RSIを用いて、この銘柄の売買のタイミングについて考察します。
過去一年間のRSIを見てみると、30および70を閾値として、下記のような規則性が見えてきます。
・赤い丸: RSIが70を超えると、その後株価は下落する
・青い丸: RSIは70を超えたが、その後株価が下落しないこともある(=ダマシ)
・緑の丸: RSIが30に近づくと、その後株価は上昇に転じる
25日移動平均線
移動平均線を用いて、売買のタイミングと利益確定のポイントについて考察します。
目覚ましい上昇トレンドにあった2019年11月と2021年1月において、25日移動平均線で調整を終了しています。また、2020年の6月から12月にかけては25日移動平均線周辺でヨコヨコに推移するボックス相場を形成しています。これらのことから、この銘柄にとって25日移動平均線は大きな意味を持つインジケーターであるということが分かります。25日移動平均線は、上昇トレンドにおいてはロングポジションでエントリーするタイミングであり、かつショートポジションを手じまいするタイミングであるということが言えます。
フィボナッチ・リトレースメント
フィボナッチ・リトレースメントを用いて、利益確定のポイントについて考察します。
出来高が急増した2021年3月24日を起点、直近で最高値を記録した2021年4月19日を終点としてフィボナッチ・リトレースメントを試みます。一般的に、フィボナッチ・リトレースメントにおける38.2%のラインは強いレジスタンスやサポートになる傾向があります。現在はこの38.2%のラインと25日移動平均線が交差しており、上記の25日移動平均線における反転の見通しを裏付ける根拠となると言えそうです。
ポジション戦略
2021年4月26日
下記を根拠に、私はこの銘柄が短期的な下降トレンドに入ったと判断し、ショートポジションを立てました。
・MACDが鋭い角度でデッドクロス
・直近にRSIが70を超えて反転した
2021年4月27~28日
予想通り、2日続けて株価は下落し、含み益となっています。目先の目標株価は、フィボナッチ・リトレースメントの38.2%のラインである7,150円、あるいは、25日移動平均線にローソク足がタッチすると見込まれる7,200円周辺としています。
おわりに
いかがでしたしょうか。ショートポジションを取った根拠を列挙してきましたが、この会社は半導体関連向け純水製造装置に強みを持つテーマ性のある会社であるため、買い圧力が強まりやすい傾向にあると考えます。そのため、25日移動平均線にタッチしたタイミングなどの節目と、その時の市場全体的な地合いによっては、ロングポジションへの転換を検討することも有効と考えます。
・MACDやRSIは短期的な下降トレンドを示唆
・25日移動平均線とフィボナッチ・リトレースメントから7,200円レベルでの利益確定が目先の目標
・利益確定後に地合いによってはロングポジションへのドテンも検討すべき