最近、温泉巡りにハマっています。首都圏を中心に各地の温泉を訪れていますが、現時点でのイチオシが鴨川温泉です。
太平洋を臨む露天風呂や、地魚を用いた美味しい海鮮料理。環境に恵まれ、そして意外にも東京からのアクセスも良い鴨川には、クオリティの高い旅館やホテルが数多くあります。筆者はこの1年で3回ほど訪れましたが、その度に、温泉とご飯に元気をもらっています。
さて、上記の流れで、なんともなしに日帰りで利用した鴨川グランドホテルの温泉が、これまた最高でした。
深く考えず、とりあえずネットで調べてみると、なんと上場企業で、株主優待もあるとのこと。
「こ、コレは……安く温泉に入れるのでは!?」
安直な筆者はそう思ったのです。
そこで、今回の記事では、インカムゲイン(株主優待や配当)とキャピタルゲイン(株価の推移)の2つの側面から、この銘柄について考察してみることにしました。
【レビュー】貸切露天風呂を日帰りで利用してみた
見てください、この広さ、雰囲気、そしてこの景色。もはや語るに及ばないと思います。
幾つかある貸切露天風呂のうち、今回は「海の湯」を利用しました。1枠45分で、日帰り利用者は4,400円で、宿泊者であれば3,300円でこの絶景を貸し切ることができます。
湯加減はほど良いぬるめでした。外の気温が涼しめだったこともあり、基本的に烏の行水の筆者でも、永遠に浸かってられる温度でした。
天気の良い日に、日没の時間に合わせて予約を取れば、とても綺麗な夕暮れを眺めながら温泉という、とんでもない非日常体験ができることでしょう。季節が合えば、水平線から昇る朝日が見えるようです。
充分に広いので、仲の良い友人グループや家族でわいわい楽しむのも、カップルやおひとり様で贅沢に貸し切るのも、どのような使い方でもおすすめです。
さて、この記事を読んでいるそこのあなたが、「いいなぁ、温泉、行きてぇナァ……」となったであろうところで、株の話、イキマス。
※本記事はあくまで筆者の個人的な認識・感想を文字におこしただけのものであり、読者への助言や売買の推奨を意図するものではありません。特定の情報ソースを鵜呑みにして思考停止で金融商品を売買しないでください。投資判断は全て自己責任でお願いします。
企業情報
記録日 | 2022/3/1 |
会社名 | 鴨川グランドホテル |
市場 | JQ |
企業コード | 9695 |
業種 | サービス業 |
時価総額(億円) | 30.1 |
発行式株式数(株) | 10,453,920 |
PER(倍) | N/A |
信用倍率(倍) | N/A |
テーマ | ホテル レジャー・リゾート 旅行 ブライダル 結婚関連 ビジネスホテル カジノ関連 Go To トラベル 東京オリンピック |
概要 | 房総で有数のリゾートホテルを運営。和食店やビジネスホテルも。千葉銀から支援。 |
※情報は2022年3月1日時点のものになります。
インカムゲイン(株主優待や配当金)についての考察
鴨川グランドホテルの株主優待は、系列の宿泊施設で宿泊代金や飲食代金に使える利用券(10,000円相当〜50,000円相当)と、20%の割引券(10枚あるいは20枚)です。配当金はありません。
単元株数は100株ですが、優待は1,000株以上でもらえます。保有株数に比例してそれぞれ枚数が増えます。
ここ数ヶ月は株価は300円周辺を推移していますので、約30万円から株主優待がもらえる計算になります。優待利回りは、執筆時点で約3.5%になります。
利用券と割引券は併用できるので、なかなか悪くない水準ではないかと感じます。自分なら、日帰り時には通常の利用券を、宿泊時には20%の割引券を、という形で活用していきたいところです。
キャピタルゲイン(株価の推移)についての考察
この銘柄を保有する人の多くは、株主優待が目的と考えられます。この場合、活発に売買を繰り返すよりかは、長期で保有する人が多くなります。日々の出来高は少なく、ボラティリティ(株価の変動)は小さい銘柄になります。
従って、安く買って高く売る、あるいはその逆により、短期的にキャピタルゲインを狙うには不向きの銘柄となります。
しかしながら、チャートを見てみると、コロナ禍以降、瞬間的な出来高と急増と株価の急騰がしばしば起きています。大口の投資家の活動により一時的に株価が激しく動く「仕手株」の要素があると言えます。
従って、株価が落ち着いているうちに仕込んでおき、急騰した際に売り抜ける、いわゆる「仕手株待ち伏せ」の手法が有効である可能性があります。
250円に近づいた場合には積極的に買い向かい、300円を超える急騰が発生したところで売り抜ける、というのが、当面の模範解答になりそうです。
「仕手株待ち伏せ」の手法を用いる際は、損切りの逆指値と、利益確定の指値を両方セットしておき、突然の値動きに対応できるようにしておきましょう。特にあなたが兼業投資家で、日中に株アプリを開けない場合は、確実にセットしておきましょう。
その一方で、長期的な視点で見てみると、コロナ禍以前と比較すると、株価は割安な水準で推移しています。コロナ禍の収束し「アフターコロナ」あるいは「ウィズコロナ」の時代が到来すれば、株価は以前の水準に戻る可能性があります。
従って、数年後のコロナ禍の完全収束を見据えて、今のうちに仕込んでおき、株主優待をもらいつつ株価の回復を待つのは有効と考えます。
むしろ、移動平均線が上向きであることや瞬間的な出来高の急増が発生している点をみると、既にこの作戦を実行している投資家は少なくないのではないかと感じます。
まとめ
- ロケーション抜群、貸切露天風呂は広々としており、太平洋を臨む抜群の絶景
- 株主優待は可も不可もなく。金銭的余裕があるなら積極的に取りにいきたい
- 出来高が低く、短期で値幅は取りづらい。キャピタルゲインを狙うなら、指値と逆指値を設定した「仕手株待ち伏せ」手法
- 長期で構える金銭的余裕があるなら仕込み時。株主優待をもらい、コロナ禍前の水準まで株価が回復するのを、温泉に浸かりながら気長に待つべし